仕上げ磨きについて
2023年12月12日
こんにちは。品川勝島おもち歯科・矯正歯科です🐈
当院では小さなお子さまの検診の際に、「仕上げ磨きをやらせてくれない」「いつまで仕上げ磨きをすべきかわからない」といったご相談をいただくことがあります。
そこで、今回はお子さまの歯を守る習慣としてとても大切な「仕上げ磨き」についてお話させていただきます🐾
「仕上げ磨き」とは、お子さまの磨き残しを防ぎ、健康な歯を保つために、大人が行うケアのことで、正しい歯磨き習慣を身につけるための教育という目的も持っています。
仕上磨きはいつから始めるのか
仕上げ磨きは、生後6か月頃~下の前歯が生えてきたタイミングですぐに始めることをお勧めしています。
乳歯の生え始めから仕上げ磨きを行うことで、口の中にものが入ることや歯磨きをされることに抵抗感を感じにくくなります。
とはいえ、まだ小さな赤ちゃんの歯を磨こうとしても、お口を開けてくれなかったり、動いてしまったりして難しいことも多いと思います。そういった場合は、赤ちゃんの機嫌が良い時や寝ている時に、ガーゼで前歯を拭う程度でも構いません。また、喉付き防止など安全に配慮した形の歯ブラシも市販されておりますので、安全な歯ブラシを使って少しずつ口に触れることや歯磨きに慣れてもらうことが大切です。
1歳前後のお子さまになりますと、歯ブラシを自分で持って磨こうとする場合もありますので、仕上磨き用とは別にお子さま自身で練習するための歯ブラシを用意すると良いかもしれません。自分磨きの際には、目の前で大人が歯ブラシの動かし方を見せてみたり、少しでも磨けたらしっかり褒めてあげるなどして楽しく磨く練習をしてください。最初から完璧な自分磨き・仕上げ磨きができなくても、少しずつステップアップすることを目標に毎日続けて行うことがポイントとなります。
仕上磨きはいつまでやるのか
理想的には小学校高学年、大人の歯が生えそろう12歳ごろまでは仕上げ磨きが必要とされています。ただし、お子さまの成長や生え変わり、歯磨きの習熟度によって異なり、12歳以前でも自分磨きだけでしっかりと汚れを落とすことができる子もいれば、中学生になっても自分磨きだけでは汚れが落とせない子もいます。
また、自分磨きをしっかり行えない段階にも関わらず、お子さまの精神的な成長によって仕上げ磨きを嫌がるケースも少なくありません。
早期に仕上げ磨きを卒業してしまい不安のある場合には、歯科医院での検診時に、医院スタッフよりお子さまに仕上げ磨きの必要性や磨き残しの部位をお伝えしたり、お子さま自身への歯磨き指導を行うなどして、少しでもお口の環境を清潔に保つための工夫が必要となります。
仕上げ磨きの姿勢

小さなお子さまの場合は、お子さまの頭を大人の膝の上にのせ、お口の中を確認しながら磨いてください。嫌がって動いてしまう時はお子さまの手を広げて大人の足を上から乗せることで固定します。
また、しっかりと立っていられるようになってきたら、唾や歯磨き粉の飲み込みを防ぐため、立った状態のお子さまの隣に膝立ちをし、頭を脇やお中で固定して磨くこともお勧めです。ただし、寝かせた状態に比べ、奥の方が見えづらくなることが多いので、注意が必要です。
仕上げ磨きのやり方
お子さまの自分磨き用の歯ブラシを兼用してしまうと、毛先が広がりやすかったり、歯ブラシの柄が短く奥までしっかり磨けないこともありますので、それぞれ別の歯ブラシをご準備ください。
歯ブラシの持ち方
鉛筆を持つように軽く握り、少し短めに持ってください。
歯ブラシの動かし方
歯ブラシを歯の表面に直角に当てて、一本ずつ細かく動かして磨いていきます。歯と歯茎の境目を磨くときは歯ブラシを45°くらいに傾けて優しく磨いてください。
歯の表側だけでなく、奥歯の噛む面や溝、歯と歯の間、歯と歯茎の境目や歯の裏側など、歯ブラシが歯の全面に当たるよう順番に磨いてください。舌や頬が当たって磨きづらい部分は特に注意が必要です。
磨く力は10~15g程度、手の甲を擦った時に痛くない程度の軽い力で構いません。
歯ぐきに炎症を起こしている場合には、優しく磨いていても出血することがあります。
血が出るからと触らずにいると、炎症が悪化してしまうため、多少の出血があっても歯ブラシを当てて、優しく丁寧に磨いてください。
歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは落としきれないので、歯ブラシに慣れてきたら、フロスにも挑戦してみてください。初めての場合は、糸状の手に巻き付けるタイプのフロスより、ピックについているフロスのほうが使いやすいことが多いです。フロスの使い方がわからない場合はご相談ください。
上唇小帯をガード

上唇の真ん中から上の前歯の歯ぐきにかけて「上唇小帯」と呼ばれる筋があります。
上唇小帯に歯ブラシが当たると痛いため、歯磨きを嫌がる一因となります。
そのため、上の前歯を磨くときは人差し指で上唇をめくり、上唇小帯を保護しながら磨いてください。
歯磨き粉・ジェルの使用
フッ素配合の歯磨き粉や歯磨きジェルの使用は虫歯予防の観点から推奨されますが、フッ素の濃度によって使用可能な年齢が異なるため、製品の説明書や注意書きをご確認の上、ご使用ください。
低濃度のフッ素配合で、歯の生え始めから使用可能な製品もありますので、虫歯予防にご活用ください。
使用量の目安としては
・6か月~2歳の子供:米粒程度
・3~5歳の子供:グリンピース程度
・6歳以降:歯ブラシ全体
とされています。
※歯磨き粉・ジェルによっては異なった使用量を推奨されている場合もございますのでご確認ください。
歯磨き粉と歯磨きジェルの違い
歯磨き粉の多くは発泡剤や研磨剤が配合されており、泡立ちが良く汚れや黄ばみを落とすのを助けてくれます。ただし、唾液が多く発泡作用の高い歯磨き粉では長時間しっかりと歯磨きすることができない場合は、発泡剤不使用の歯磨き粉を使用した方が良いこともあります。
歯磨きジェルは発泡剤や研磨剤が配合されていないため、歯に密着しやすくフッ素がお口の中に長く残ります。
いかがでしたか?
「日常に追われてなかなかしっかり仕上げ磨きができない」「仕上げ磨きをしているけれど、磨けているか心配」「仕上げ磨きをさせてくれなくなったが磨けているか不安」など様々なお悩みをお持ちの方も多いと思います。
当院でも、お子さまご本人や保護者の方に歯磨き指導を行っておりますので、歯磨きにお悩みの方はお気軽にご相談ください🐈